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TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

金継ぎ is Cool!!

2017.08.01

先日も記事で書いた金継ぎ。

 

焼成の際に割れてしまったり不慮の事故で破損してしまった陶器を修復する日本ならではの技術。

 

それが金継ぎ。

 

最近世界で日本の金継ぎが話題になりました。

 

世界で2億人も使用しているサービスEvernote社の元CEOフィル・リービン氏が自身のスターウォーズマグカップを日本で修復した話です。

 

 

 

Thank you Japan!

Phil Libinさん(@plibin)がシェアした投稿 –

instagram: @plibin

 

 

 

西洋的な考え方では「割れ」や「破損」は隠すが常識です。

 

フィル・リービン氏は敢えてそういった部分に装飾を施し修復するという日本の考え方や技術に大変感動されたようです。

 

余談ですが先日香港から来られたバイヤーさまも金継ぎを見て「Amazing!!」と驚かれていました。

 

私たちTOKYも作家さんも不慮の事故などで破損していたものを金接ぎという技術で本来の製品とは違った価値を再構築することができることにとても意義を感じています。

 

 

 

DSC02453Solomon Basic Pot M (SHITAN-YU)

 

 

DSC02460Solomon Rectangle Pot S (HAITETSU-YU)

 

 

DSC02458Solomon Basic Pot S (SEIHAKU-YU)

 

 

DSC02463Ryumyaku Basic Pot S (Black)

 

 

 

TOKY実店舗でも不定期にて金継ぎを施した陶器を販売しています(やはり人気ですぐ売れてしまいますが)。

 

破損という負のイメージを覆す世界に1つしか無い個性。

 

いつかWebストアでも販売したいと思いますが何しろ破損しないと金継ぎできないのでタイミングがなかなか難しそうです。

 

実店舗に来られる方で金継ぎに興味がある方は是非手にとって見てくださいね。

 

ちなみに擬似的に金継ぎを施したFusedというシリーズもありますのでこちらもチェックしてみてください。

 

TOKYの営業日に関して重要なお知らせです!!

2017.07.23

 

DSC_0778

 

TOKYから重要なお知らせです!!

 

8月から試験的にですが営業日を増やそうと思っています。

 

カレンダーをご確認いただくと平日の金曜日も営業日部分があります。

 

 

calender_201708

これは「土曜日にどうしても行くことができない…!!」というお客様の声を鑑みたスケジュールです。

 

特に東日本橋はホステルなどの施設が多く外国人観光客の方も多いので機会損失を避ける意味合いもございます。

 

しばらくはこの「月2週の金土」スケジュール感で営業したいと思います。

 

営業時間は今までどおりの12時〜19時です。

 

ただ…!! 金曜日は出荷もあるのでバックヤードからドタバタが聞こえるかもしれませんがご了承くださいませ。

 

それでは不備等あるかもしれませんがよろしくお願いいたします。

 

 

新しいハンドメイドポットのご紹介

2017.07.15

長く暖めていたプロジェクトがようやく形となりました。

 

 

京都で活躍する陶芸家 中村 譲司さんによるハンドメイドポットです。

 

 

赤い釉薬を引き立たせるために敢えて黒い釉薬で覆いそれぞれの釉薬の溶ける温度差で表情を作り上げています。

 

 

ガンメタリックのような硬質感のある黒からうっすらと覗く炎のような赤。

 

 

明日7/16(日)より東日本橋実店舗にて販売開始しその後Webショップにて販売いたします。

 

 

大きさは3号鉢ほどで重厚なデザインの受け皿が付属します。

 

 

DSC02429

 

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DSC02423

 

 

是非手に取ってみてください。

 

 

陶芸家のご紹介 01 / 大原光一さん (常滑)

2017.07.13

 

 

Solomonシリーズのハンドメイドポットを作る陶芸家の大原光一さん。

 

 

新作の打ち合わせや「なんだか会いたいな」という思いに導かれ常滑に。

 

 

 

 

DSC02254大原光一さん。物静かで素朴な雰囲気だがお話しをすると内に秘めた熱いものを感じることが出来る。

 

 

 

 

DSC02245いただいたお昼ご飯。陶器から食べるものまで全て大原さんの手作り。

 

 

 

 

DSC02252ふと本棚を覗くと気になる書籍が多いことに気がつく。

 

 

 

 

DSC02250陶芸家さんにとって個展はとても重要な意味を持ちます。

 

 

 

 

DSC02273山から運んできた土をハンマーで砕く、とても地味な作業。

 

 

 

 

DSC02282土なんて生活の中で特に意識することは無い、けれど陶器は私たちの生活になくてはならないもの。

 

 

 

 

DSC02283水で混ぜられ粘土状になった土。

 

 

 

 

DSC02278陶芸家の庭。

 

 

 

 

DSC02298捏ねられる土。板が軋む静かな音だけが工房に響く。

 

 

 

 

DSC02304ろくろ成形。全ての動きに無駄が無く黙々とろくろを回す。

 

 

 

 

DSC02334緻密な作業も特に何の変化も見せずにこなしていく。

 

 

 

 

DSC02335底穴を開けられた瞬間から他の陶器とは全く違う用途が生まれる。

 

 

 

 

DSC02316窓からは常滑の素朴な風景が広がる。

 

 

 

 

DSC02319釉薬を攪拌させる。

 

 

 

 

DSC02314どこまでも漆黒の釉薬は「黒秞」と名づけられている。

 

 

 

 

DSC02322施釉という作業。

 

 

 

 

DSC02324施釉され少しづつ命が吹き込まれていく。

 

 

 

 

DSC02327バケツに入れられた黒秞。

 

 

 

 

DSC02249素焼きの陶器、施釉された陶器。

 

 

 

 

DSC02280残念ながら窯につめる工程は見ることができなかった。

 

 

 

 

DSC02270日々食料となる野菜を作るのは得意な大原さんも多肉植物は少し苦手なようです。

 

 

 

 

DSC02267工房を後にする、どんよりとした曇り空だがジットリと暑かった。

 

 

 

 

雑記 

いつも書く記事と少し趣向を変えて写真を主体としてみました。

 

大原さんは陶器に使用する土、灰、釉薬、全てを手作りで作っています。

 

膨大な手間をかけてでも実現したいモノゴトがあると大原さんは語ってくれました。

 

工房の前に広がる海で釣りをし近所の畑で野菜を育てる。陶芸だけにとどまらず身の回りの多くのモノをDIYの精神で作り上げています。

 

男が惚れる生き様と、工房に行くたびに「清貧」について考えさせられる。

 

ブランディングやマーケティングと言った考え方とは遠い所に身を置きつつ浮世離れしていない素直な感覚。

 

お会いする度に気づきがあります。

 

 

大原光一陶暦
1974年 東京生
1994年 大学中退後、書家シュトラッサー・ベロニカ氏に師事 焼き物を始める
1995年 日本の陶産地を訪ね歩く 写真家藤井友樹氏に出会う 様々な知己を得る
1996年 南山陶苑入社 常滑に移住
1999年 同社 退社 独立 韓国の陶産地を訪ね歩く
2000年 韓国麗州郡国際陶芸博覧会ワークショップ参加
2003年 タイ プラナコーン大学にてデモンストレーション
2004年 韓国麗州郡国際陶芸博覧会ワークショップ参加
長野県飯田市にて知人の穴窯を造る
2005年 常滑国際陶芸ワークショップ(IWCAT)の穴窯を造る
2007年 常滑市まねき猫プロジェクト参加
2009年 常滑国際陶芸ワークショップ(IWCAT)の半地下式穴窯を造る
2010年 韓国麗州郡国際陶芸博覧会展示販売
2011年 米国シカゴ市Theaster Gates Studioにて制作
2013年 米国シカゴ市Theaster Gates Studioにて制作
2014年 長三賞陶業展入選
2015年 トルコIstanbul biennalに参加

 

 

植物の値付けの難しさは異常。

2017.07.10

すごくとりとめもない雑記ですので流し読んでください。

 

 

DSC02340

 

 

先日スピーシーズ ナーサリーの藤川さんと話しをしていた時のこと。

 

そしてその話しは元々BANKS Collectionの杉山さんと藤川さんが話しをしていた会話でもありました。

 

「植物の値付けって難しいよね」というお話し。

 

 

DSC02184藤川さんのインタビュー記事ももうすぐ?出来上がると思います。内容濃いですよ!!

 

 

「流行っているものをその時々で高く売ってしまうことはできるけれど…」

「それなりに流通しているものでも気に入っているので値段付けにくい….」

 

 

みたいな話しをしていて私も「うんうん、すっごい分かります」と返した。

 

まぁ要は気に入っている植物はなるべく売りたく無いってことだ。

「じゃあ商売すんな!」「そんなのプロじゃねぇ!」というお言葉もすごく分かります。

 

二度と手に入らないような希少植物は置いておいたとしてもどうしても売れない植物って実際にあってその一つのキーワードは…

 

 

 

「思い入れがありすぎる植物」

 

 

 

だと思います。

 

良く農家さんに行くと親株用や希少な植物には赤札が挿してあって「非売品ですよ」と明示してあります。

 

それらのように作り手・売り手としてハッキリと非売の理由が明示できるような感じでもなく…。

 

「なるべく売りたく無いけれどその売りたく無い理由を超えて買ってくれるのであればいいですよ」みたいな。

 

その時の時流などに影響されない値付け…“思い入れを視覚化”できたらいいなと思っています。

 

 



 

 

簡単に言えば思い入れだったり手に入れたストーリーとか、実生した際の選抜した生き残り株とか。

 

そういう事をお客さんとリレーションが取れた上で販売できたらいいなぁって話になりました。

 

単純に言えばお気に入りの植物をそれなりの良い値で販売したい場合「思い入れ札」を挿しておいて気になる人はその札について質問できるとか。

 

TOKYの実店舗レベルだったらできますが大きなお店や従業員の知識レベルによっては不可能なので難しいとは思いますが。

 

 

 

とりとめもなく答えもありませんがそういう話しをして悶々としつつなんとなく出口が見えかけたけど色々考えるとまた迷路にはまってしまったお話しでした。

 

 

 

DSC02341実生したデロニクス・フロリブンダ。

 

 

友人からもらった種で実生して、何度も剪定して自分好みの樹形にしていって、その間に株元にドルステニア・フォエチダが二株出てきてこれまた可愛くなってきて…売るとか云々じゃなくて「植え換えもしたくない」みたいな袋小路です。

 

ちなみにその他に数株ありましたがそれらは普通に販売しました。

ですがこのデロニクスだけは売ることができません。

 

売らないけれどもし売るなら5万円くらいかなぁ…と考えてしまいました。ちなみにデロニクス・フロリブンダの実生3年目でしたら5000円くらいでしょうか。ただ「思い入れ」が加わると自分的にはこんな値段になっちゃいます。

 

 

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