• 会員登録 ログイン
"DOROROU"

中野の街を這い回る陰気な気配に満ちた噂話。

「ねぇ、ドロロウって知ってる?」

多くの人は噂ばかりでその姿形を見たものはほとんどいない。

その姿は薄汚い布を頭からすっぽりと被り頭頂部からは悪魔の様な角が天を指す。

趣味は陶芸と処刑。

魑魅魍魎で古今東西、歓喜と憤怒が錯綜し複雑な感情を受け止めるのは勿論、土であり陶器だ。

誰も作ったことのない、誰も作れないその禍々しい姿のハンドメイドポットは今にも動き出しそうな錯覚を覚える。

触手の様に生えた無数の脚、全体を覆う様に流れる体液の様な釉薬。

恐ろしく時間と手間のかかるその製法でしか成しえない達成と言う名の快楽と狂気を刮目せよ。