• 会員登録 ログイン

TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

インタビュー

Interview04 / コタブロさん

2016.10.27

植物界のキーパーソンにスポットを当ててインタビューする企画、第4回目。

今回は植物関連のBlogとしては日本でも有数のアクセス数を誇るであろう「コタブロ日記」の管理者のコタブロさんです。

 

 

コタブロさん
多肉植物だけでは無く、ソテツやヤシなど多くの魅力的な植物に対して独自のアプローチをするコタブロさん。
そのBlogを見てもらえればとてつもないコレクターであり探求者であることは一目瞭然。
いち趣味家でありながら長く植物に携わることで培った技術をBlogでも紹介しているので是非多くの人に見て欲しい。
コタブロ日記

 

 

048シャイなコタブロさんは顔出しNGですがその代わりに素敵なお庭を…貴重なキフォステンマ・セイチアナがこんなに…羨ましいです。。

 

 

 

ーコタブロさんは何者ですか?(率直)

 

職業は内緒ですが、みなさんと同じように普通に働いているただの植物や動物が好きな中年オヤジです。

 

植物歴は30年くらいなので年齢は想像にお任せします 笑。

 

 

 

ー植物を始めたきっかけは?

 

子供の頃熱帯魚好きな友人がいて、その人が植物もやり始めて…僕もそれを見ていてやってみたくなりました。
近くに有名なサカタのタネさんがあったので自転車で良く行きました。

 

最近お邪魔していないので様子が分かりませんが、その当時は珍しい植物もたくさんあって自転車で行って見て帰ってくる…みたいなことを繰り返すようになってました。

 

確か最初に買った多肉植物はそのサカタさんで購入したユーフォルビア・オベサだったと記憶しています。

 

 

 

dsc01406コレクションの本当にごく僅かなお見せ出来るもの…目を懲らすととんでもないものが幾つも混じっていますね。

 

 

 

ーとても貴重な植物をたくさんお持ちですが何か秘訣があるのでしょうか?

 

欲しいものができるとすぐに行動を起こします!!

 

昔はPCなど持っていなかったので、園芸店まわりや趣味家訪問など、とにかく足を運んで情報を入手していました。
あとは熱意と執念ですかね。

 

これが欲しいと念じていると、不思議とそこに行きつくための最短距離の情報が飛び込んでくるものです。

 

そのようにしていろいろな植物を入手してきました。

 

 

 

061-3その昔に手に入れたというアデニア・エピゲア。今市場に出回っているものが本物かどうかは不明ですが、このエピゲアはTRUEエピゲア、本エピゲアなどと呼ばれておりこのエピゲアこそが本物だ、という方も多くいます。希少性は勿論ですが、グリーンの樹皮の上に半透明の砂糖菓子がコーティングされているようでとても神秘的です。マダガスカルの北部、赤道の近くに自生するそうで寒さにとても弱いそうです。

 

 

 

ー昔の多肉にまつわる面白い話を教えてもらえませんか?

 

今から15年ほど前にカクタス界の大御所の方々が集まってビッグバザールの前身にあたるような会が行われていました。

 

それぞれの大御所の方のところに集まっての品評会など、当然ビッグバザールほど人は集まっていませんでしたが異様なほどの熱気は今の多肉ブームよりもあったように思います。

 

そしてとても厳しい方が今よりもずっと多かったと思います。

 

例えば生産者や趣味家さんのところにお邪魔して勝手に鉢を持ち上げようものならその場で怒鳴られて追い返されるなんてことも。

 

その鉢の中で根がどうなっているか、底穴から出てその下のどこかに根を張っているものをちぎったりしたらどうするんだ?という事を言われ怒られた方もいたそうです。

 

昔の方は自分が作った植物に対して他人がどう接するかに対して今よりもずっと厳しいところがあったように思います。

 

最近植物をはじめた人達もそういう所を意識すると良いかもしれませんね。

 

 

 

ー他にも何か面白い情報があれば是非!!

 

それでは皆さんの好きなマダガスカルのパキポディウム・グラキリスやオペルクリカリア・パキプスのお話しを少々…

 

20年くらい前はとにかく今よりもずっと高額で希少でした。すごく小さな形も良くないグラキリスがとんでもない価格だったり。

 

dsc01405

 

当時パキプスは日本にほとんどなくて…これはKカクタスさんが3本だけ所有していたものの一つでした。

 

どうしても欲しくて…何度も何度も通い詰めてずっとお願いし続けてようやく売ってもらいました。価格も今よりもずっと高価でした。

 

現在は国内のいくつかの業者さまのお陰で安定して流通していますね。良いか悪いかは別として。

 

 

 

dsc01407作り込まれた植物たち、特にウィンゾリーはお饅頭のようでとても可愛いですね。

 

 

 

ー何故そのように形の良い植物を作ることができるのでしょうか?

 

特別なことは何もしていません。

 

夏型は夏は梅雨の時期も全て雨ざらしですし…ただ私が住んでいる地域はとても風通しが良い地域で、喘息の人なども空気が良いということで引っ越して来られることも多いそうです。

 

そう考えると植物を形良く作るには風というファクターがとても重要に思います。

 

 

1946コタブロさんの撮影されたタイの風景、シルバーのヤシがこれでもかとばかりに生えています。

 

 

 

ーコタブロさんと言えばタイというイメージがありますが、何故そんなに何度も行かれるんですか?

 

最初は植物を買いに行くために行っていたのですが、何度も行くにしたがって考え方が変わるようになって…

 

タイは植物の王国なのでそこには日本では見ることができないスケールの大きく美しい植物がそれこそそこら中に沢山あります。

 

今は買いに行くと言うよりも見に行っている…という方がしっくりきます。
私は植物以外にも、熱帯魚・昆虫や芸術・雑貨、寺院や歴史(写真撮影)、食べ物(特にスイーツ)、アクティビティなどなど・・・。
色々なものに興味があるんです。

 

タイという国はそれらのすべてがバランスよく存在する、とても魅力あふれる国と言えるでしょう。

 

それに何と言っても、バンコクは多国籍の人が雑多に集まる賑やかでエキゾチックな雰囲気が魅力的です。

 

反面、タイの商店街は私が子供のころに見た【活気に満ちあふれた昭和の日本】に似た雰囲気も感じられ、どこかノスタルジックな世界観が感じられるのも魅力の一つです。

 

あと何年かしたら以前の中国のように近代化が進んで、この雑多な雰囲気が消えて小奇麗な街になってしまいそうな気がして、今のうちに出来るだけ多くタイに行って、この雰囲気を心に刻み込んでおきたいと考えているんです。

 

 

 

img_2949芸術品のようなフォークイエリア・ファシクラータ、基本雨ざらしだそうです。

 

 

 

ー今お気に入りの植物を教えてもらえますか?

 

変な話なんですけど、今はとにかく栽培しやすくて丈夫な植物が好きです。

 

そうやって考えると見た目が好きで丈夫な植物…フォークイエリア・ファシクラータかもしれませんね。

 

今は増やしていないので昔買ったものがほぼ全てですが、長野のHカクタスさんで購入したこのファシクラータは宝物です。

 

スクーターで行って持ち帰った苦労もあって思い出も強いです(コタブロさんは神奈川県民です 笑)

 

あとはブラヘア・アルマータなどのシルバーヤシ、耐寒性もあって丈夫で美しい。言うこと無しです。

 

 

 

023信じられない程白く輝くブラヘア・アルマータ、羨ましすぎるお庭です。

 

 

 

ー何か生育する際のアドバイスなどありますか?

 

とにかく風ですね。風通しのいいところで生育する。

 

ほとんどの植物は風を感じることで締まって美しく育ちます。ハオルチアの栽培に関してもよく触ってあげたりする人がいますが、触れる事による刺激が植物を形良く作るんでしょうね。

 

あとはとりあえず頭でっかちにならないことが大切です。

 

学者肌の方やベテラン栽培家の方には怒られてしまいそうですが、植物栽培に関して現地の気候や土壌うんぬんを気にするよりも、日本の風土や植物に合わせて柔軟に培養土や栽培環境を作ってあげることが肝心だと考えます。

 

 

 

雑記

 

コタブロさんは私たちTOKYが右も左も分からない時からずっと助けてくれている恩人でもありお友だちです。

 

タイにご一緒させてもらったこともありますが、とにかくパワフルで行動的!言葉も通じないのに物怖じしない強いハートの持ち主です。

 

そしてとても紳士的で温和な性格…のようにも見えますがお若い頃のお話しを聞くとなかなかスパイシーな人生を送られてきたんだなと思います 笑。

 

とにかく私たちが今まで見た人物の中でも究極の凝り性のように思います。

 

グラキリス型のライトも全て手作り、しかも売り物ではない自分のために作ったスペシャルな一品!普通の人には絶対に無理だと思います。

 

dsc01402ライトも横にある亀の置物も手作りだそうです!

 

 

%ef%bd%87%ef%bd%93%ef%bd%98%ef%bc%8d%ef%bd%92%ef%bc%91%ef%bc%91%ef%bc%90%ef%bc%90%ef%bd%97%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%9eその昔コタブロさんがデザインして制作したSUZUKI GSX-R1100W。実はバイク好きなTOKYスタッフ15年ほど前にバイク雑誌でこのバイクを拝見し感動した覚えがあります。不思議な出会いです。(FOR SALEらしいので興味がある方は連絡してみてもいいかも?)

 

Interview03 / ajianjijii (アジアンジジイ)

2016.10.11

植物界のキーパーソンにスポットを当ててインタビューする企画、第3回目。

今回はハイクオリティなビカクシダのマダガスカリエンセを生産されているajianjijii(アジアンジジイ 以下ジジイさん)です。

 

 

ajianjijii 
2016年春に行われた植物イベントWILDWOODにて多くの素晴らしいマダガスカリエンセの魅力を関西に伝えた。
趣味が高じて関東でマダガスカリエンセを増やし続けるその道の第一人者。
庭に作られたビカクシダ専用の温室など、とても生育に力を入れている方です。
現在はWILDWOODなどのイベントやオークションなどで不定期に販売をされています。

 

 

dsc01366自作温室の中で笑顔でマダガスカリエンセの魅力を語るジジイさん!

 

 

 

ーマダガスカリエンセとの出会ったきっかけは?

 

もともとはシダが好きだったんです。それを集めていてシダのことをネットで検索していて偶然コウモリランという植物を見たのが始まりです(この時はまだビカクシダという名前を知らなかったそう)。

 

 

そのとき実際に手にいれたものは名前がコウモリランとなっていて正式名称も分からないものでした。ちゃんと名のあるビカクシダが欲しいなとすぐに思いました。

 

 

そこでネットショップで検索しマダガスカリエンセやリドレイなどの子株を買ったのが始まりです。それから更にもう一つ買い足してそれらの子株がが増えて今に至ります(笑)。

 

 

 

ーマダガスカリエンセの魅力は?

 

圧倒的な葉脈ですよね。他のビカクシダには無い迫力と気持ち悪さ。

脳みその標本みたいにも見えるけれどそんなグロテスクなところも良い。

樹齢がいくと葉脈のボコボコがドンドン激しくなって更に気持ち悪くなるのですが、それがまた良いというか…笑

 

 

 

dsc01385たった2つのマダガスカリエンセから始まり今やナーセリー状態。圧巻です!

 

 

 

ー一般的には「難しい」と言われているマダガスカリエンセですが、生育の秘訣などありますか?

 

正直全然分からないんです。特別なことは一切やってないし…僕はただ普通に水あげて育ててるだけ(笑)。逆に皆さんが難しいという理由が全く分からないんです。本当にただ乾かさないように水やりをしているだけ。

 

 

やりはじめた時は会社務めしていたので毎晩バシャバシャに水をあげるという生活をしていました。たったそれだけです。ただもしかしたらその水のやり方が良かったのかもしれないですね。

 

 

今だから分かることもあるんですけど、鉢植えは難しいと思います。

板付にすれば上から水をあげても下に流れ落ちるので一定の水持ちになるのですが、鉢植えになると水を含み過ぎちゃう。

 

 

ポイントは“水持ちを一定にする”ことだと思います。

 

 

あとは肥料は一切あげないです。その代わりに雨水をタンクに貯めて灌水するのでそれがいいのかもしれませんね。そもそも自然界に肥料なんてないですし。

 

 

僕は枯れて腐った貯水葉の栄養を根が吸っていると考えているのでそれもあって肥料はあげません。

 

 

1度固形の肥料をあげてそれが水で溶けて胞子葉についてしまい葉が枯れてしまったこともあります。

 

 

 

dsc01361ロイ・ベールさんの文献。貴重です!!

 

 

 

ー現在に至るまでどのようにマダガスカリエンセのことを学んだ、もしくは研究されたのでしょうか?

 

ロイ・ベール(ROY VAIL)さんというビカクシダの第一人者の方の書籍を持っている人がいてそれを全ページコピーしたものが参考書です。

これを僕に貸してくれた方はしばらくして他界されたので何かを聞くこともできない。

周りに植物をやってる人もいないし誰にも聞けないからこれを参考に勉強しました。

 

 

しかも全部英語!

もちろん僕は英語が読めないので辞書で調べたりして悪戦苦闘しました。

あとは「ここはこうじゃないか?」という妄想の世界ですよね。

自生地は寒暖差がすごくて降雨量が多くて…じゃあこうやって育てたら上手くいくかな?とか。

 

 

でもそれらの積み重ねが今に繋がっていると思います。

とにかく妄想の世界に浸る!それが楽しいし前に進むきっかけになります。

 

 

 

ーその妄想の世界で一般的に知られて無さそうなことはありますか?

 

当然の如く知っている人もいると思いますが趣味家の僕の考えです。

 

 

マダガスカリエンセはマダガスカルの東海岸、標高の高い滝霧の多いところに自生しているらしい。

 

 

他のビカクシダの葉は星状毛に覆われていることが多いですがマダガスカリエンセにはそれがない。ということは日光を遮るものがあるということ、その役割を霧が補っているのではないかと考えています。

 

 

そして霧に包まれているから常に湿っている…

ボコボコとした葉脈には水が貯まり霧で遮光された太陽光をレンズ効果で光合成してるのでは?とか。

 

 

あくまでも妄想です(笑)。

 

 

 

 

dsc01357胞子からも育てています、良い感じに育ってほしいですね!

 

 

 

ーどこで販売されているのですか?

 

子株を取って増やしたものを売っているだけなので思っているほど数を出せないし、今のところはオークションがメインですね。

 

 

あとは育っても満足いく形と状態のものしか出さないのでそうなるとハイペースでは無理なんです。

 

 

そしてなんと言ってもヤフーオークションは楽しいんです!落札された方の喜びの声も聞けたりすると尚更です。

 

 

あと僕はプロじゃない。趣味家なので仕入れなども一切しないですし。

出た子株を育てて温室に入り切らなくなるので出品している。それだけのことなんです。

 

 

なので”WILDWOOD”みたいなイベントに呼ばれてタイミングが合えばそこで販売ってことはありますね。

 

 

 

ーお話しを聞いていると子株をたくさんとってれば誰でも出せそうにも聞こえますね

 

さきほども言いましたが子株って言ってもそれほど沢山でるものじゃないし…

日本全国には表に出ないだけで僕みたいな…僕よりも全然しっかりやってる人も多いはず…それでもそれほど出回らない。

 

 

ヤフーオークションなどで見ていても自分以外は出している人をほとんど見たことがありません。見るとすれば過去自分が売ったマダガスカリエンセから子株が出てそれを出品している人くらいです。

 

 

それであってもそんなに出てるワケじゃないですし…。やっぱり数が知れてる世界なんですよ。

 

 

輸入してまとまった数を流せば成り立つかもしれませんが、自分で育てて販売しようとするとビジネス的には成り立たちません。

 

 

 

 dsc01376温室内には自作の灌水システムが!貯めた雨水がチューブを伝って直接水やりができるようになっています。

 

 

ーマダガスカリエンセは幾つくらい所有されているのですか?

 

自分のコレクション含めると200株くらいです。

細葉と広葉の2つのマダガスカリエンセが増えて今に至ります。

 

 

マダガスカリエンセだけじゃなくて原種は全て揃っていますし、他の植物もありますので。

 

 

 

ー最後にこれからマダガスカリエンセを生育する人へのメッセージなどありますか?

 

 

とにかく乾かさない!!

 

 

とにかく常に湿らせてあげること。苔が芯まで乾いてしまうとすぐに死んでしまいます。

如雨露やドボンと水に漬けるでもなんでも良いので芯までしっかりと湿らせること。

霧吹きなどですと苔の芯まで水分が届かず弱ってしまうので注意が必要です。

 

 

あと板付が多いですが、それよりも本当に良いのはヘゴ板ですね。

僕が育てているものでもヘゴ板で育てるモノがやはりイキイキと育っているように思えます。通気性が良いので呼吸ができるんでしょうね。

 

 

ただ!通気性が良いと乾きが早いので常に湿らせてないとですぐに死んでしまう可能性もあるので、管理は板付の方がオールラウンドかもです。

 

 

他のビカクシダは乾いても耐えれますがマダガスカリエンセだけは別です。

とにかく絶対に乾かしてはだめです。常に濡れていないと。

 

 

そして自生地について自分なりに調べる!

今はネットで色々調べられるのですから、自生地を自分なりに分析して自分の家の環境に合わせてそれを用意してあげる

それをやることで植物に対する愛情もさらにますのではないでしょうか。

 

 

人に聞くのは簡単です。でもそれぞれの環境が違うのだから断片的な情報を得てもしょうがない。

それよりも自生地を調べて再現するにはこうかな?みたいな調査と妄想の世界に浸るのが大事だと思います。

 

 

 

雑記

 

もともとロイ・ベールさんの書籍を所有していた方は他界する直前までその本を握りしめていたそうです。その大事な本を娘さんから借りて全ページコピーを取らせてもらったそう。

 

そしてジジイさんは元々図面を描くお仕事をしていたそうで製本もお手のもの。コピーといえど普通の本のように製本されていたクオリティにも驚きました。

 

1番驚いたのはそのDIY精神。温室から灌水システムなど全てが手作り。

 

そして周りに植物を知っている人も皆無、ネットにも無い情報を地道に調べ上げ圧倒的な妄想力で自生地を再現するイマジネーション。

 

今のこのネット社会では適当な情報が適当に転がっていますが、ジジイさんの調べた情報、そして妄想はどこにも落ちていません。

 

私たちももっともっと勉強して調べ上げないとダメだなと痛感しました。

 

dsc01359ROY VAIL著 PLATYCERIUM HOBBYST’S HANDBOOK のコピー

 

 

Interview02 / WILD WOOD

2016.05.09

インタビュー企画の第2回目。
先日TOKYも参加しました新たな大阪の植物イベント [WILDWOOD]主宰の野本さん通称“ボス”からお話しを伺いました。

 

 

WILD WOOD
大阪に居を構えるDriftWood&SmokeyWoodの主宰が企画・運営する植物を主とした新たなるイベントの総称。
先日2016年の4月23〜24日の二日間、大阪の靫公園横のクリエイティブなイベントスペース[VADE MECVM(ヴェイディミーカン)]で行われました。
予想を遙かに超える入場者数となり入場制限により長蛇の列ができるほど。
会期が終わったあとも賞賛の声を多く聞き関西植物シーンの台風の目になったことは確実である。

 

 

IMG_2677向かって白いTシャツを着ているのが主宰の野本さん、通称ボスです!

 

 

ー普段はどのような活動をされているのでしょうか?ー

 

DriftWood&SmokeyWoodという爬虫類と植物を販売するお店を運営しています。

 

DriftWood(爬虫類)を16年 SmokeyWood(植物)は3年目を迎えました。

 

基本的に”自分の好きな物だけを販売する”スタイルを昔から貫いています。

 

爬虫類部門では日本初入荷の生き物をたくさん扱った事があり有名なところではガラパゴス諸島のウミイグアナを世界初流通させた事が自慢ですね!笑

 

SmokeyWoodではビカクシダを中心に見せる植物をコンセプトに流木や枝コルク、石やガラクタにまで着生させて販売しています。

 

 

IMG_1841-1薄暗い空間にライトアップされた魅惑的な植物に圧倒されました!

 

 

ーWILDWOOD開催に至った経緯を教えて下さい

 

爬虫類のイベントには15年前から参加していてこんな奇妙なイベントでも3万人のお客さんが集まる…

 

植物なら老若男女が楽しめ生活の一部になりやすいそんなジャンルをこのままオークションやネット販売だけで終わらせてもいいのか?という疑問が昔からありました。

 

イベントなら直接話ができ、より良いものを提供でき失敗の無い買い物をしていただけるのではと考え思い切って主催者となり第一歩を踏み出しました。

 

 

IMG_1848生きた苔に着床させた希少なビカクシダ マダガスカリエンセがアンティークの什器で展示されるという新しい試み

 

 

ーイベントの特色・特性はどのようなところでしょうか?

 

 

先ずは「見せる」をコンセプトに徹底的に空間の使い方を熟考しました。

 

ただひな壇に並べて販売するスタイルが嫌で今回はアンテーク家具や什器を使い部屋の一部で飾られているようなイメージで展示する。

 

またブロメリアやチランジア等は天井に吊るし、より植物の本来の位置や形に近ずけて展示する事に気をつけました。

 

ビカクシダも出来るだけ皆さんが見た事の無いサイズを中心に集め出来るだけ高い位置に展示し見上げてもらうスタイルをとりました。

 

 

IMG_1835-1TOKYも影ながら参加させていただきました…

 

 

ー開催されて実際どうでしたか?

 

スタッフのみんな、出展者さまのお陰で初めてにしては出来過ぎですね。
売ると言うよりか楽しむが前に出たイベントだと感じました。

 

売る事は意外と簡単なんです…ある程度のリサーチと値段を安く設定すれば誰でも簡単に売る事ができます。

 

でもそんなやり方で毎回続けれるでしょうか?

 

これは爬虫類でも言える事なのですがせっかく苦労して手に入れた生き物や商品をイベントで安売りしていては数年後商品の価値を自分で下げることになり、思った値段で売る事が難しくなります。

 

最近のお客様はショップのスタイルを良く勉強してくれてて”良いものは高くて当たり前!今買わないともう出会えない!”という意識を持たれています。

 

そうなんです…出会いを大切にされてる方が多い様に感じました。

 

実はそこが狙いだったんです!

 

 

IMG_1830宇宙キノコが生えたガラモン、植物にリンクするようなフィギアなども展示されていました。

 

 

ー今後はどのような展開を予定されていますか?

 

やはり継続は力なり!まずはWILDWOODを続ける事が大切です。

 

スタッフの提案でアンケートをとらせていただきました。その集計を今後の参考にさせていただき皆さんに愛されるイベント作りが目標です。

 

大阪だけではなく中部、関東、九州でも開催したいですね!

 

 

IMG_2666圧倒的な空間だったと思います。

 

 

ーWILDWOODに興味を持たれている人に向けて一言

 

2016 Autumn 新たな森を作るためにスタッフは始動しています!

 

まだまだ手作りのイベントなので色んな方にご迷惑をかけるかもしれません・・・ 自分たちが楽しむ!お客さんと一緒に作り上げる。

 

それがWILDWOODです!

 

 

雑記

 

WILDWOODにTOKYがお誘いいただいたのが2015年の秋頃でした。

 

TOKYはネット販売と実店舗だけで手一杯なので初めはお断りするつもりでしたが、ボスの熱意と”ただ売るだけでない展示にしたい!”という思いに共感し、夢のお手伝いができればと思い参加させていただきました。

 

大阪ということもあり荷物は全て宅配便で送り現地は当日見ることになったのですが植物を展示・販売するような作りでなくアパレルの展示会などで使われるような空間に私たちも圧倒されました。

 

実際に展示されたものは最高のビカクシダ、ブロメリア、多肉植物等々…植物が良いのは勿論のこと植物とリンクするようなフィギアや作り物の数々、そしてクールなディスプレイ。

 

今までに無い価値観が生まれた瞬間を目撃できて私たちも参加して本当によかったと思いました!

 

秋に第2回が開催される予定ですので引き続きWILDWOODを要チェックですね!!

 

ww_logo

 

 

Interview01 / Horridus.jp

2015.11.22

TOKYでは植物の世界のキーパーソンにスポットを当ててインタビューをするという企画を始めることにいたしました。第1回目はTOKYにエンセファラルトス・ホリダスを提供してくれているHorridus.jpさまです。

 

 

Horridus.jp (http://horridus.jp)
TOKYの良き理解者であり協力者であるhorridus.jp。
主宰者はプロフェッショナルDJでもあり武田真治さんとユニット、BLACKJAXXを組むDJ Dragonさんということはあまり知られていない。
自身のアパレルブランド「HARD BIRD」のデザイナーでもあり多岐にわたるクリエイターさんでもあります。
そんなDragonさんが何故ホリダスをコレクションすることになったのかを紐解ければと思います。

 

 

DSC01110

DJ Dragonさん。笑顔の向こう側のホリダスが…圧巻です!

 

 

 

ーホリダスと出会ったきっかけは?

 

きっかけはシルバーのヤシでした。

 

「シルバーの葉」ってなんだろう?好奇心から通常の植物店では取り扱いがない、ビスマルキア、ブラヘア、チャメロプス フミリス セリフェラなど購入。

 

その他ユッカ・ロストラータなどを入手して色々調べてる時に、エンセファラルトス・ホリダスの存在を知りました。

海外サイトの写真で「なんだこれは!?」という衝撃な美しさに驚きました。

 

 

国内の蘇鉄はシルバーではないし、身近すぎて全く興味がなかったのですが、

ホリダスの葉はこれまで観た植物の中でも、別格に葉の形、色がかっこ良く美しい。

どんどん興味が沸き国内のナーセリーさんで初めてホリダスを購入。

写真以上のその美しさにやられてしまいました。

 

 

 

 

DSC01099

 

ーホリダス(エンセ)の魅力は?

 

とにかく葉の圧倒的な美しさと造形です。
日本国内で生息するソテツにはない株の美しさも素晴らしいですね。
葉の根元から先にのびてゆく形状は、自然界の有機的デザインとでも言いましょうか。

 

 

まるでフェラーリーやランボルギーニーなどのスーパーカーに通じるような曲線美。
エヴァンゲリオン?の背中のような雰囲気もあります。
なんてこと言ってたらどっかおかしいって思われるかもしれないですけど(笑)。

 

 

植物であって植物では無いような存在感。大袈裟に言えば自然界の芸術作品。
同じデザインはなくすべてが個性的とにかく圧倒的に美しい…
写真ではなかなか伝わらないのが残念です。

 

 

 

 

DSC01097

 

ー何故そんなに沢山所有している(できているのか)。

 

そもそもがコレクター気質なんです。
ビンテージのデニム、アクセサリー、ファイヤーキング、スニーカー、などなど。
集め始めると止まらない困った性格です。

 

 

DSC01119圧巻のファイヤーキングコレクション!

 

 

ホリダスは形状が同じものがないところに惹かれました。
情報も少ないので、自分なりに観察し個々の違いを見つけて行けたらと思っています。
僕は植物育成歴も浅いので、とにかくたくさん見て育てることで目を養おうと思っています。

 

 

そういうことの積み重ねで歴の長い植物愛好家の方に少しでも早く追いつきたい思いもあります。ワシントン条約前から何十年もエンセをやっている人もいるのでなかなか道は長いですね。

 

 

入手方法は海外のネットで調べました。
ワシントン条約設立後も国内に輸入している業者がいるということは自分でも必ずできるはずと思いました。

 

 

いくつかの海外のナーセリーとディスカッションを重ねて輸入をしました。
インターネットは本当に便利です。それ以前は一体どうやっていたのだろうか…先人者の努力と苦労には頭があがりません。

 

 

一番大変だったのは国内に輸入する際の手続です。正式なルートで輸入しているので経済産業省に何度も通いつめました。
これは本当に大変でめんどくさい作業でしたね。

 

 

あとはそれと同じくらい大変だったのは経済産業省との手続を進めるのと同時に海外のナーセリーの輸出手続などもあってかなり手間がかかりました。南アフリカの担当も日本の規定がわからないなどから、それらやり取りに時間がかかりました。

 

 

国内の輸入経験者の方ともコンタクトを取ってみたり、色々と大変でしたがとても良い勉強になりました。

 

 

さらに最初の輸入ではなんと虫が居たとのことで、すべてを焼いて破棄、もしくは高額な料金での殺菌燻蒸を選択させられました。
苦労と努力が水の泡になる瞬間でした。などなど苦労話をしたらキリがないですね(笑)。

 

 

 

 

DSC00475

 

ーこれからも輸入するのか?

 

TOKYさんや、付き合いのある植物愛好家の方にたまにお譲りしたりしますが、僕は販売目的で輸入しているわけではないのでしばらくは考えていません。
置き場にも限りがありますし、あと輸入はすごく大変なんで…ちょっとね。笑

 

 

 

 

ーホリダスを購入・生育する上で気をつけることは?

 

まず最初に言いますと、これはあくまで僕の私感でありますので全てに当てはまるわけではありません。

 

輸入直後の株を購入するのはリスクが高いです。ホリダスはとても強い植物だと思いますが、輸入ストレスは相当なのでしょう。輸入した2~3割はダメになる事もありました。
発根を全くしなかったり、逆に水を吸いすぎて腐ってしまうこともあります。

 

 

中には輸入して2年以上葉が出なかったものもあります。
僕は基本国内でフラッシュ(新葉が出ることの意)させたものを人にお譲りするようにしています。

 

 

生育に関してはこれはホリダスに限りませんが、極力定位置(基本的に風通しが良く太陽光のあたる場所)置き場を変えない。
同じ場所に置いているものは調子がいいものが多いです。置き場所を変えることで調子を崩したり葉が出なくなったりということがありました。

 

 

”自分の居場所”みたいなものは人間や動物、植物にとっても重要なファクターだと思っています。
基本的に水やりは少なめ、肥料も少なめが良い感じです。

 

 

 

 

11376325_1440366699615365_10751988_n

 

ー 一番お気に入りのホリダスはどれですか?

 

所有してるすべてお気に入りです。
人に譲る時は本当に悲しいですね、何度も『さようなら、元気でねって』話しかけます。手放して後悔したこともありますし、逆に愛好家の方がたまにブログなどでアップしてくれるととても嬉しくもなります。

 

 

僕が育てたホリダスは写真を見ればすぐにわかります。あれ?これそうだなってたまにありますよ。

 

 

どれかひとつと言われれば、HorridusJPのロゴにもなってる以前雑誌ENGINEに掲載されたホリダスがやっぱり一番のお気に入りです。

 

 

大きな株やワイルドな葉は当然かっこ良く、存在感もありますが僕が気にするのは葉の広がり方、カールの具合、株の造形など全体のバランスです。
多頭やドワーフ、ブロードリーフなど、珍しいものやレアなものは他にもありますが自分の中ではあのホリダスが一番ホリダスらしいと思っています。

 

 

 

 

ーホリダスに興味を持っている人たちに何か一言

 

色々な植物がある中で一番クールで格好いいと思ってます。とにかく最高です。
実際手にして育ててみたら分かると思いますが・・・
植物であって植物でない、自然が作る彫刻、、芸術作品のように思っています。

 

 

なかなか出回ることは少ないですがチャンスがあれば是非手に取ってみてほしいと思います。

 

 

雑記

 

実は若い頃某衛星放送番組でDragonさんが古着の番組を持っていて、そこでDragonさんが紹介する古着に魅せられビンテージの古着にはまったという過去があります。

 

あとはその番組でいしだ壱成さんや武田真治さんなどとバンドを組んで演奏されている映像を何度もみていました。

 

そんなDragonさんと数十年後にまさか、東京でお会いするとは夢にも思っていませんでした。そして国内有数のホリダス収集家だということにも本当に驚きです。

 

今では国内のナーセリーを一緒に廻ったりライブを見させてもらったりととても良い関係性だと思っています。

 

当のご本人はワイルドなルックスとはかけ離れた温和でジェントルな立ち振る舞いに「あぁ、やっぱり普通の人と違うな」とお会いする度に惚れ惚れとしてしまっております(気持ち悪くてすいません(笑))。

 

今後ともhorridus.jpとBLACJ JAXXから目が離せません!!  

 o0800080013207481483BLACK JAXX(First album) / RIDE,RIDE,RIDE!

 

 

Recommend Items

  • PLT-0074_01

    Tillandsia capitata 'Yellow Ster'

  • plt_0015_fuchsii_01

    Tillandsia fuchsii L

  • Tillandsia cacticola

    Tillandsia cacticola

  • PLT-0026_bergeriClamp_01

    Tillandsia bergeri Clamp

  • Rustic Bowl S

    Rustic Bowl S