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TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

雑記

僕たちの発根。

2017.08.24

ourRoot_01

 

僕たちの発根。

 

すいません、タイトルと画像に意味はほとんどありません。

 

なんとなく詩的なタイトルにしてみたかっただけです。

 

 

 

 

TOKYの実店舗でお客様にもよく発根について聞かれます。

 

経験していることであればお伝えさせていただきますが全てを網羅しているわけではありません。

 

その「発根」という状態を知っておいたほうが管理がしやすくなりますし購入するかどうかを判断する材料になります。

 

と言うわけで僕たちも何度か失敗した1つの例を挙げさせてもらいます。

 

 

 

DSC_0701人気のマダガスカル植物のオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)。

 

 

 

この植物が主根を切断され根が無い状態で輸入されて来て発芽したとします。

 

発芽としてはこんな感じ。

 

ourRoot_02SNSやネットオークションでよく見る「発芽した!!」というイメージ。

 

 

 

これはあくまでも私たちの経験です。この未発根から初期の発芽に対して根はどれくらい生えているのか。

 

おそらくこれくらいです。

 

ourRoot_03真っ白い新根がちょろっと出ているはず…

 

 

 

根が水を吸って株を通り枝先まで水を届けるには逆にほんの少しの根でできます。

 

ここで用土たっぷりの鉢に水やりを頻繁に行ったりするとチョロ根が水を吸いきれず水気に触れている株元の部分に腐りが発生したりします。

 

TOKYならば浅めの鉢に排水性の良い乾きやすい用度を入れサッと水やりをして1〜1.5日で乾くような状態にして管理をします。
(あくまでも用土と水やりだけの話です)

 

 

 

 

 

 

私たちも触りはじめの時にこの初期の発根を「結構根が出てるはず」という勝手な想定をして水やり頻度や用土の構成を考えずに痛い目にあった経験があります。

 

なので購入する際に「発芽しはじめた」という状態は「多分これくらいだろう」と身構えるくらいの方がいいかなと思います。

 

ベストは根を目視し方向性を決めることだと思っています。

 

こんな難しいことを考えながら生育しても楽しさよりも不安の方が大きいかと思います。でもその見守った植物が元気になってくれた時の喜びはひとしおです。

 

貴重な植物ですから挑戦するからにはしっかりと心構えと出来る限りの知識を持った上で挑んでみてください。

 

 

聞かれたいご質問

2017.08.11

free-photo-portrait-smile-newyork“Rokusaburo Taniku” Born in Japan.

 

 

 

 

特に誰からも聞かれていませんが、“聞かれたいご質問”を考えてみました。

 

 

 

 

Q.TOKYは何屋ですか?
A.ご質問ありがとうございます。
鉢をメインとした新しい価値を提供する園芸店です。

 

 

 

Q.TOKYはいつからやっているのですか?
A.ご質問ありがとうございます。
2014年11月11日にネットショップをオープンしました。
東日本橋実店舗の営業開始は2016年2月からとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q.金・土連続営業される場合土曜日は品薄になりませんか?
A.ご質問ありがとうございます。
両日ともにバランス良く商品が並ぶように前もって調整しておりますのでご安心ください。
今後更に営業日を増やすべく仕入れなどを円滑に行えるよう更なる企業努力を行います。

 

 

 

Q.何故陶器の鉢に植えて販売するのですか?
A.ご質問ありがとうございます。
あくまでもメインの商材は”鉢”ですので、そちらのスタイルサンプルとして植物を活用しているとお考えください。

 

あとは陶器鉢に植えた際の鉢と植物のバランス感覚はTOKYならではと思っておりますのでそちらも提示していければと思っています。
プラ鉢に入ったままの植物は現在販売しておりません(将来的には未定です)。

 

 

 

Q.本当は植え替えてすぐ販売しているのではないですか?
A.ご質問ありがとうございます。
“すぐ”という定義が人により様々ですがTOKYでは植え替え後期間で言えば最短でも1〜2ヶ月、最長ですと数年間管理したものをお出ししています。

 

最近は抜き苗の輸入株を仕入れることが少なく国内で生産者さまが生育された健康で根が張った植物を仕入れることが多いため植え替え後調子を崩したり害虫などの食害にあっていないことを確認しつつ、根が張っていることを確認してご提供させていただいております。

 

根の張りに関しては植物体や葉の色が良いものを株を持って動かすことで根張を確認、もしくは底穴から根が見ていることでの確認としています。

 

不安要素があれば鉢から抜いて根を目視し、問題なければ植え込みし数ヶ月後ご提供いたします。

 

未発根や微発根の株に関してはプラ鉢で発根管理を行い、根が張ったことを必ず目視で行っております。その際に根が未発達と判断した場合はまたプラ鉢で管理を行い生育を行います。

 

 

 

Q.陶器の鉢が高くないですか?
A.ご質問ありがとうございます。
ハンドメイドポットに関しては熟練の陶芸家さんが1つ1つ手作業で心を込めて作っているもので時間も手間も原価も想像より多くかかっているとお考えください。

 

中には陶芸家さんの手腕ではどうすることも出来ない“窯の雰囲気”によりコントロールできない部分があります。

 

そういった雰囲気の微妙な誤差により焼いて色がでていなかったり歪みや割れが生じて破棄する”歩留まり”を含めて金額を設定しています。

 

後は余談ですが、植木鉢というのは陶芸の世界で言えば最も位が低く値段も安価…というのが一般的な考え方です。(盆栽鉢などの特別な趣向品は別)

 

陶芸家さんによって同じように制作される食器などの陶器よりも植木鉢の価値が低いことに疑問を持っており、その価値観を変えたい、という想いでTOKYというブランドを立ち上げた経緯もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

Q.実店舗のPot+Plantsは何故手を触れてはいけないのですか?
A.ご質問ありがとうございます。
これは私たち個人の経験から決めさせていただきました。
私どもがまだ駆け出しの時に生産者さまのハウスに寄らせて頂いた際、鉢植えを持ったことでその生産者さまに咤されました。

 

自身が端正こめて作り込んだ植物を勝手にさわらないでほしい、とのことでした。
その発言から植物に対する愛情とプライドを感じると共にとても共感しました。。

 

私たちも長年植物を管理していると同じような気持ちに駆られ”基本は触れないで欲しい”という想いから実店舗にはそのように立て札を設けさせて頂いております。

 

あとはとても些細な問題かもしれませんが、触れた際に倒したりしてしまった場合に責任を発生させたくない、という想いもあります。

 

 

 

Q.実店舗のテラスや温室には植物がたくさんありますがそれらは何故販売しないのですか?
A.ご質問ありがとうございます。
自信を持って商品を販売したいため食害や病気などのチェックを行い問題無いものをお出ししたいので”その時に合わせたセレクト”をこちら側でさせていただいております。

 

基本的に店内にはPot+Plantsとして常時20点ほどをご用意して陳列しております。

 

 

 

Q.Rock Potは販売されないのですか?
A.ご質問ありがとうございます。
現在制作元のinvisible inkさまとお取引が無いため全くの白紙ですので未定です。ご了承ください。

 

ちなみに「ギザギザありますか?」などのご質問をお電話等でお問合わせする行為はご遠慮ください。

 

 

 

Q.サムネールのおじさんは誰ですか?
A.ご質問ありがとうございます。
多肉植物を愛するあまり自身を「僕は乾燥系※」と言い切る素敵なおじさんでTOKYのよき理解者です。

 

365日NYロゴのキャップを被り白シャツを着た不潔なのか清潔なのかわからない人ですが基本乾燥しているのであまり汚れないようです。
(※)渋谷系、裏原系と同じ使い方。

 

 

 

以上、聞かれたいご質問でした。
もし他に聞きたいことがあればメールかお電話、もしくは店頭でお聞きください。

植物の値付けの難しさは異常。

2017.07.10

すごくとりとめもない雑記ですので流し読んでください。

 

 

DSC02340

 

 

先日スピーシーズ ナーサリーの藤川さんと話しをしていた時のこと。

 

そしてその話しは元々BANKS Collectionの杉山さんと藤川さんが話しをしていた会話でもありました。

 

「植物の値付けって難しいよね」というお話し。

 

 

DSC02184藤川さんのインタビュー記事ももうすぐ?出来上がると思います。内容濃いですよ!!

 

 

「流行っているものをその時々で高く売ってしまうことはできるけれど…」

「それなりに流通しているものでも気に入っているので値段付けにくい….」

 

 

みたいな話しをしていて私も「うんうん、すっごい分かります」と返した。

 

まぁ要は気に入っている植物はなるべく売りたく無いってことだ。

「じゃあ商売すんな!」「そんなのプロじゃねぇ!」というお言葉もすごく分かります。

 

二度と手に入らないような希少植物は置いておいたとしてもどうしても売れない植物って実際にあってその一つのキーワードは…

 

 

 

「思い入れがありすぎる植物」

 

 

 

だと思います。

 

良く農家さんに行くと親株用や希少な植物には赤札が挿してあって「非売品ですよ」と明示してあります。

 

それらのように作り手・売り手としてハッキリと非売の理由が明示できるような感じでもなく…。

 

「なるべく売りたく無いけれどその売りたく無い理由を超えて買ってくれるのであればいいですよ」みたいな。

 

その時の時流などに影響されない値付け…“思い入れを視覚化”できたらいいなと思っています。

 

 



 

 

簡単に言えば思い入れだったり手に入れたストーリーとか、実生した際の選抜した生き残り株とか。

 

そういう事をお客さんとリレーションが取れた上で販売できたらいいなぁって話になりました。

 

単純に言えばお気に入りの植物をそれなりの良い値で販売したい場合「思い入れ札」を挿しておいて気になる人はその札について質問できるとか。

 

TOKYの実店舗レベルだったらできますが大きなお店や従業員の知識レベルによっては不可能なので難しいとは思いますが。

 

 

 

とりとめもなく答えもありませんがそういう話しをして悶々としつつなんとなく出口が見えかけたけど色々考えるとまた迷路にはまってしまったお話しでした。

 

 

 

DSC02341実生したデロニクス・フロリブンダ。

 

 

友人からもらった種で実生して、何度も剪定して自分好みの樹形にしていって、その間に株元にドルステニア・フォエチダが二株出てきてこれまた可愛くなってきて…売るとか云々じゃなくて「植え換えもしたくない」みたいな袋小路です。

 

ちなみにその他に数株ありましたがそれらは普通に販売しました。

ですがこのデロニクスだけは売ることができません。

 

売らないけれどもし売るなら5万円くらいかなぁ…と考えてしまいました。ちなみにデロニクス・フロリブンダの実生3年目でしたら5000円くらいでしょうか。ただ「思い入れ」が加わると自分的にはこんな値段になっちゃいます。

 

 

化粧石(土)について

2017.02.15

DSC01779

化粧石(ものによっては化粧土ですが表現的に化粧石で統一します)。

 

 

TOKYでリリースしているPot+Plantsにも必ず表土の上に敷かれています。
(陶器鉢と植物をあわせた時に美しく見えるように)。

 

 

水やりなどをしていくとその化粧石が乱れたり攪拌されてしまうことがあり「どうしたらいいの?」というお問い合わせを受けることがあります。

そういうこともあり少しまとめさせていただきます。

 

 

 

 

DSC01809[黒いつや消し]
これは富士砂という富士で取れるというミネラル豊富な土です。

 

TOKYのPot+Plantsでも1番多く使われているものです。

 

販売も考えましたが安価でホームセンターやネットで購入できるため販売は行っておりません。

 

 

 

 

DSC01808【白いつや消し】
こちらもホームセンターなどで売られている小粒の軽石です。

 

通気性もいいですしなにより安価ですのでこちらも販売は行っておりません。

 

 

 

 

DSC01807【白いつやあり】
こちらはTOKYで販売しています。

大粒と小粒がありますので鉢や植物の大きさに合わせて変えてご使用ください。

 

表土の上に敷くと多少は蒸散の妨げになると考えていますので植え替えて使う際は用土の構成を検討してみてください。
(排水用土や軽石を多めに混ぜ込むなど)

 

 

 

 

プラ鉢管理している時は用土が見えていても違和感を感じませんが陶器鉢に変更すると突然見た目にしっくりこない。

 

 

そんな時に使う化粧石ですが本来は用土そのままが1番良いのだと思います。

 

 

見た目と機能を考えて両立させるとプラントライフがまた一段と楽しくなると思います。

 

 

TOKYでは他にも黒い石を使ったもの瓦を砕いたものなどのご用意もありますので是非ご活用ください。

(植え込んだ見本が手持ちで無かったので画像はありません)。

 

 

2016年を振り返る

2016.12.29

toky_2016

 

 

今年一年を振り返る意味でもBlogに記しておこうと思います。

 

 

2016年は本当に激動の年となりました。

 

 

 

 

 

 

Webストアのみだった当初から2月に倉庫兼実店舗を構え初めて対面でお客様たちと出会い勉強になるとともに楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。

 

 

東日本橋のビルの5階、そして月に数日しか営業しない…「本当にお客さまは来てくれるのだろうか…」

 

 

不安で一杯でしたがいざオープンしてみると途絶えることなく来ていただけるお客様の姿に私たちも感動させていただきました。

 

 

そこでは“普通に園芸グッズを購入する”以上の体験価値を提供したい!という私たちの想いが届いたかどうかはわかりませんがリピーターの方も増え楽しそうに植物の話しをされる方々を見て私たちは多くのパワーをいただきました。

 

 

時には楽しい話しばかりではなく調子を崩した植物などの話しにもなり微力ではありますが相談などにも乗らせていただきました。

 

 

その植物たちが今は調子を取り戻し健康であることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

そして私たちにとっても本当に大きかったのは素晴らしい環境を手に入れられたこと。

 

 

大きなルーフバルコニーを活用し植物たちの生育や研究にいそしむことが出来ました。

 

 

実生、作り込み…この物件に出会えていなかったら気づけなかった植物たちの生理部分が多くあったと思います。

 

 

室外と室内、加温スペースや無加温のフレームを作ってみたり…まさか都会の真ん中にこんなスペースがあるなんて!と驚いてくれたお客様もたくさんいました。

 

 

 

 

 

 

という事もあり2016年は心臓が張り裂けんばかりに全力疾走いたしました。

 

 

2017年は今までの知見・経験を元にさらにじっくりと深みと広がりを作っていけるように腰を据えてやっていこうと思っています。

 

 

と言いつつ…まったりするつもりもひと息つくつもりもありません!

新たなハンドメイドポット、その他の商品開発や新しい価値観が生まれるようなエキシビジョンも企画しております。

 

 

まだ誰も見たことの無い風景を私たちが切り開き、お客様にその感動をご提供できるように頑張ります。

 

 

 

本年は誠にありがとうございました。

2017年もよろしくお願いいたします。

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