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TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

雑記

2016年TOKYを楽しませてくれた植物たち5選

2016.12.08

プラントラバーのみなさま、こんにちは。

 

 

たまには肩の力を抜いた記事を書こうかと。

 

植物はとにかく楽しく、時には悲しいこともありますが(原因不明で昇天してしまったりするので)

 

 

「今年は何が楽しかったかなぁ」と思い返し5つ挙げてみることにしました。(下記は順位ではありません)

 

 

 

 

1.アロエ・ポリフィラ(Aloe polyphylla)

 

aloe

 

大株になるとロゼットを螺旋状に巻くことで有名なアロエです(通称:スパイラル・アロエ)

 

 

ネットなどで現地球を検索すると涎もののルックスで思わず「誰か輸入して!!」と叫びたくなります。

 

 

実際は(CITES)の附属書第Ⅰ類に登録されていて持ち出しが厳重に管理されているので無理ですが…泣

 

 

国内でも大株はなかなかお目にかかれませんしロゼットが旋回しているものは更に珍しそうです。

 

aloe_2

 

とにかく丈夫で管理がラクチンです。真夏の蒸れには弱いので涼しくて風通しのよい日当たりいいところさえ確保できれば。。。

 

 

TOKYでは真冬も野外に出しっぱなしで雪も雨もジャンジャンあてますがそのたびに葉が成長点を守ろうとグングン上がり本当に見ていてあきません。

 

 

自生地を調べてみるとかなり標高の高い降雨量の多いところですのでそれを想像して管理すると楽しいです。

 

 

子株を出すタイプも希に存在しますが基本は実生に頼ることになると思いますがいつかはロゼットの旋回した大株を手にしてみたいモノです。

 

 

 

 

2.ユーフォルビア・アブデルクリ(Euphorbia abdelkuri)

abd

 

ソコトラ島の近くに浮かぶアブドゥルクーリー島に自生する怪しい植物。

 

 

一見ゴツゴツした白い棒ですがマジマジと見るとその白いワックス質の樹皮や成長期に伸びてできる節など、見所満載です。

 

 

私たちのような変態は並べて見ていてもテンションアゲアゲですが最も上がるのが成長期です。

 

abd_2

 

成長点がピシっとひび割れるように裂けそこからジュワジュワと得たいのしれない液体?が染みだし黄土色の部分が盛り上がってきます。

 

 

そしてドンドンその部分が伸びていき止まる、、意味不明な植物ですがこればかりは手にしていただかないと素晴らしさを上手く伝えられません。

 

 

ある程度の大きさになると上部で分岐して花も咲くらしいので長く保有しておきたくなります。

 

 

まぁでも、、、樹液の毒も強いみたいですしあまり人にお勧めできないかもです。

 

 

それよりは可愛いパキポディウムを持っていた方が人生が明るくなりそうです。笑

 

 

 

 

3.ユーフォルビア・エクロニー(Euphorbia ecklonii)

ec

 

またしてもユーフォルビアです。

 

 

鬼笑いの和名で人気のユーフォルビア・エクロニーですね。

 

 

この種は分頭した数と葉性でかなり楽しませてくれました。

 

 

観察した結果、分頭数が多いほど葉性的に細葉が多い様に思います。

 

ec_2

 

逆にシングルヘッドの個体は葉がまるで青梗菜のように幅広で大きいものが多いような…

 

 

あとは開花期の臭い…ハエなども寄ってくる生ゴミのような臭いですが「あぁ、こいつも生きているんだな」と生命を実感させてくれました。

 

 

丸い塊根も可愛いです。

 

 

 

 

4.エケベリア・メキシカンジャイアント(Echeveria colorata ‘Mexican Giant’)

eche

 

とにかく吸い込まれそうな白い肌が最高に美しい、そして大株はその迫力に圧倒されます。

 

 

メキシカンジャイアントに限らずTOKYが東日本橋に来てからというものエケベリアたちが俄然元気です。

 

 

迫力という意味で言えばメキシカンジャイアントが最高峰だと思いますがどのエケベリアも素直で楽しいです。

 

 

コーデックスなどと違って肥料の使い方で葉色や葉数などを調整できるのもこの属の楽しさなのかなと思いました。

 

 

 

eche_1

 

子株を出してギュウギュウになっている姿も健気でいいなぁと思います。

 

 

出産のお陰で葉はボロボロになりましたがこの秋から元気を取り戻し葉数を増やしながら葉も上向きになってきました。

 

 

TOKYではエケベリアのイメージが薄いですがしっかりと仕立てるとかなりクールな植物ということをお伝えできればなと思っています。

 

 

あとは単純に美しいモノを見る、ということは生きていく中でとても大事なんだなと痛感させてくれました。

 

 

ごついコーデックスや多肉の合間にエケベリアを触ると本当に癒されます。。

 

 

 

 

5.パキポディウム・バロニー(Pachypodium baronii)
br_2

赤花のパキポディウムとして高い人気を誇るパキポディウム・バロニー。

 

 

もともとは同じ種である(と言うかバロニーの変種・亜種だが)パキポディウムウィンゾリーのトックリ型の株からアームが出る姿が好きでした(今でも好きですが)

 

 

バロニーは「格好いいけど太い棒だしな…」みたいな印象が強かったのですがタイのナーセリーで見たバロニーの大株を見てぶっ飛びました。

 

 

現地球ということもありましたが褐色の肌に異様なほど膨らんだ株、相当クールでした…

 

 

その印象も含めしっかりと生育すればいつかあんな姿に…と夢を膨らませてくれたこともきっかけです。

 

 

あとは趣味家様や生産者さまからも聞いていましたが水を好む傾向が顕著で水やりをしてもいつもバロニーの土が1番早く乾いたものです。

 

br

 

そして水を吸い上げた株がパンパンに膨らむ様も”わかりやすさ”という点で楽しかったです(今は休眠してるので)

 

 

そして肉厚でウェーブのかかった葉とビロードのような質感の極美な赤花…最高としか言いようがありません。

 

 

あとは自家受粉もし易いので実生との楽しみも密接でいいですね。

 

 

 

 

という訳で2016年私たちTOKYを最も楽しませてくれた植物たち5選でした。

どんな属のどんな種でも楽しみ方は千差万別で楽しいです。

偏ったセレクトが多くて私たちもいつも悩んでいますが目標は分かりやすいコーデックスなどに絞るのではなく様々な植物に光を当ててお客様と一緒に楽しんでいければと思っています。

多肉植物の魅力(魔力)

2015.08.31

多肉植物にハマる自身や友人、お客様と話していてこの感覚何かに似てるな〜と思っていました。

そして最近分かりました、、そう、若かりし頃マイブームだったフィギア収集の感覚に…

 

 


可愛いペラルゴニウム。        
 

 


少し大きめのオトンナもどこかキャラクターっぽい

 

 


こちらもどこかキャラクターのようなパキポディウム。

 

 

「植物をフィギアと一緒にするな!」という声はごもっとも、同じようなモノ、という事ではなくその“収集欲求”のレベルがとても似ているなと思っています。

 

 

現実はガラスケースに密集して置くこともできず間隔を空けて配置しサーキュレーターや通風を確保することに必死になるはずです。

 

 

そして徒長しないように日光を当て焼けないように遮光したり…そんな手間のかかるフィギアがあるでしょうか、いや、無いはずです。

 

 

よく「グリーン男子(女子)」、「植物は癒し」などと言いますがそんなゆったりしたイメージや癒される瞬間は実は少なく常に気をかけて声なき声に耳を傾けなければいけません。

 

 

う〜〜〜ん、好きでなければできません。。

 

 

だからこそ集めることに必死になりすぎて気づいたら生活費に手をつけたり…とにかく植物の持つ魔力は凄まじい、手がかかるから更に可愛いのでフィギアよりもタチが悪いです 笑。

 

 

そんな魔力のある趣味だからこそ冷静に長く楽しみたいですよね。
TOKYも一時の流行ではなく園芸という文化に深く浸透するように細く・長く運営していきたいなと思っています。

鉢の価値について思うこと

2015.06.12

お陰様でTOKYの取り扱う鉢はオリジナルものから既成品のものスムーズに売れており嬉しく思います。

 

しかしそんな中でもひっそりと消えていく鉢メーカーもあります。

 

 


以前TOKYで販売していたHerirtage Potです。

 

 

とても風合いがよく使い勝手もいいのに小売り価格が500円未満というのはいくら何でも単価が低すぎると思います。

 

 

残念ながらこちらの鉢を作っているメーカーは倒産してしまい現在は手に入りません(他のメーカーがほとんど同様のデザインのものを販売していますがそのいきさつは分かっていません)

 

 

単純に単価を上げるだけでは「高いから売れない」となってしまう懸念もあっての価格設定だったのだと思います。

 

 

この鉢にも幾つか植物を植え販売したり所有もしましたが値段以上の価値があると思いますし植える植物や植え方によっては鉢は更に魅力的に見えたりします。

 

 

 

「特別な植物には特別な鉢を」

 

 

 

特別な植物というのはレアだとかそういうことではなく所有する人が特別だと思っている植物を指します。

 

 

観葉植物と名がつき「この植物をもっと身近に置いて接していたい」と思った時から鉢の存在はずっと色濃くなります、観葉植物に接する人はもっと鉢のことをじっくり考えてみてもいいと思うのです。(プラ鉢は生育・生産のことを1番に考えているので機能性があって安いのが1番だと思います)

 

 

極端に言えば植物が500円で鉢が3000円でもその2つが組み合わさることによって生じる感情は植物と鉢に対する新たな価値を生み出す小さくも大きなトリガーになると思っています。

 

 

TOKYで取り扱うオリジナルの鉢も作家さんが昼夜釜を焚いて何十という割れなどの失敗を繰り返して作られる特別な鉢たちです。

 

 

でもそれ以外の既成品の鉢もそういう作家さんの努力が見えにくいだけでとても手が込んでいたりするものが多いのです、その企業努力は私たちが想像するよりも大きいのです。

 

 

植物の価値は時流やワシントン条約などによって大きく変わります、でも鉢の価値は大きく変化が無い、今のままでは低すぎると思っています。

 

 

美しさや使い勝手を追求した、創意工夫が込められた鉢をインダストリアルデザインという立ち位置に引き上げたい。

 

 

既に入手できない素敵な鉢が沢山あることも悲しいですし現在取引しているメーカーさんでもとても素晴らしいのに割に合わず廃盤となる鉢が沢山あります。

 

 

もっと鉢の価値を向上できるよう、TOKYは今よりももっと頑張ります。

 

 

* Pot freak T-shirts Coming soon.

Rentaro Fujiwaraさん(@rentarof)が投稿した写真 –

 

ちなみにサンプルであがってきたPot Tシャツを着ていつも行く床屋さんに行ったところ理容師さんがTシャツを見て「それってティファールとかのポットですか?」と聞かれました。

 

 

「鉢って意味もあるんだよ!!」と説明しましたが全然通じずスマホでググり初め「あぁ、ポットって鉢って意味もあるんですね、鉢って植物の鉢ですか?」

 

 

まだまだ鉢の知名度と重要性は一般に低い、いや低すぎるようです…頑張ります。

Instagram、初めてみませんか?

2015.02.14

みなさまはInstagramをご存知でしょうか?

 

スクリーンショット 2015-02-14 20.50.51

TOKY Instagram Account

 

 

植物関連のブロガーの方にお会いすると「最近インスタグラムが盛り上がってるね!」という声をよく聞きます。

 

Instagramはスマートフォンを使って写真を共有するSNSで、植物は被写体的に面白い事もあってか活用されている方も多いように思います。

 

様々なジャンルの植物の愛好家さんもたくさんいますし、そこで繋がりができて実際にお会いするなんてことも結構あります。

 

とても気軽に写真をシェアできますし植物の名前などを入力すれば様々なユーザーがシェアしている植物の写真を閲覧できます。

 

 

IMG_3471

「コーデックスだけでもこんなに!!」

 

 

ブログ界隈の人とも少し文化圏が違う人がいますので驚きと新鮮さに満ちていると思います。

 

TOKYも分かりにくいですが当Webサイトの右上のカメラアイコンからオフィシャルアカウントを見ることができます。

 

鉢や植物の新着情報をいち早くチェックできますのでまだ初めていない方は是非使ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

あとは余談ですがTOKYの運営者も勿論Instagramをやっています。そちらはTOKYと関係の無い情報も掲載されていますが時には重要な情報も告知しますので是非チェックしてみてください!

TOKYのPot+Plantsについて

2015.01.18

TOKYは植物にまつわるグッズ(主力は鉢)を販売するショップです。

鉢は作家さんと企画・制作して作ることもありますし既製品をセレクトして販売もしています。

 

 

数はそれほど多くありませんが制作・セレクトした鉢とこれまた制作・セレクト鉢と植物を植えて販売するケースもあります。

 

 

これは我々の取扱う鉢の良さを知ってほしいという思いと共にまだメインストリームとはとうてい呼べないエキゾチックプランツの魅力を多くの人に知ってもらい業界を底上げできればという思いで行っております(まだTOKYも始まって間もないのでそんなに大層なことは言えませんが 汗)

 

 

TOKYではその植物たちをただ仕入れて、鉢から抜いて、植えて、出荷。しているわけではありません。

 

 

この業態を始める前に様々なナーセリーさんの嘆きの声を聞きました。多肉植物が流行るのは嬉しいが管理が行き届いていないものを買ってしまい枯らしてしまうとそのユーザーがもう一度多肉植物にチャレンジすることは希だそうです。

 

 

TOKYも植物を売る側としては下記のような取り組みをしています。

 

 

 

IMG_4322

ナーセリーさんから仕入れをしたケラリア・ピグマエア。抜いてみると完全に鉢に活着していました。

 

 

こういった株は古い根を整理して新しく作った土で鉢に植えある程度の期間様子を見ます。

 

 

鉢から抜いたストレスで葉が枯れこんでしまう場合もあるのでその場合は出荷を見送り調子が万全になるまで管理することになります。活着するほどのエネルギーがあるので我々もそこまでセンシティブにはなりませんがやはりそのまま右から左には出せないので見守ります。

 

 

 

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こちらは趣味家の方から仕入れさせていただいたエンセファラルトス・ホリダス。

 

 

根の張り方が弱いのと株に対して地下茎が小さすぎます。これは新しい土に変えた後に数ヶ月、数十ヶ月管理し根の安定を確認した後に出荷となります。

 

 

仮にこの状態で発送してしまうと頭(株)が重く根で支えることができないのでトラックの細かい振動などで株がひっくり返ってしまう恐れもあります。

 

 

 

IMG_4708

こちらは海外から輸入したケラリア・ピグマエア。当然ですが検疫を通るため抜き苗で根はほとんどついていません。

 

 

この状態で来ると株が眠っている状態になっていますので1度起こして根を張らすという工程が発生します(そのうち抜き苗のみも取り扱うかもしれませんがTOKYとはコンセプトが異なるため別ラインで行うと思います)。

 

 

まずは植えて葉に勢いがでるところまで持って行きます。葉に完全に勢いが出てから実験で何本か抜いていますがどれも細根から安定した根に変わり健康な状態を確認しました。

 

 

そのまま輸入球を鉢植えして店頭に置かれている場合もありますがハウスを持っているなど生育に自信のある方でないと発根させつつ安定させるのはなかなか難しいのではないでしょうか(特に何もせず順調に発根する場合ももちろんありますが)。

 

 

あとは輸入の際に根をカットされたり空輸による気圧、コンテナに長時間放置されたりするストレスで株がダメになっていることもしばしばで我々はそのリスクを背負うことになりますがお客様にはある程度万全の状態で手に取っていただきたいので仮にTOKYで購入していただく場合にはそのリスクをある程度回避することが出来ます。

 

 

長文になってしまいましたが何を言いたいかと言うと、、

 

 

TOKYは右から左でなくて管理した上で出荷している」ということです。

 

 

それであっても様々な条件が重なってダメになってしまうこともあります。

 

 

でも一つ一つの命ある植物に真剣に向きあっている、そのTOKYの姿勢は知っておいていただきたく記事を書きました。(更新が頻度が低かったので書いてみたというのもあります 笑)

 

 

 

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