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"Gravity"

この鉢を製作してくれた陶芸家 中村拓哉さんは京都の懐石料理屋さんで使われるお皿などをオーダーで作る、いわゆる美麗な作品を作ることが得意です。

「そんな作品をつくる作家さんに粗野でワイルドな鉢をオーダーしたらどうなるんだろう?」今まで見たことが無いものへの切望も込めて少し意地悪なオーダーをしました。そして何十という試作品を経て完成したのがこの"Gravity"です。

その鉢は漆黒でワイルドなテクスチャーということもあり、一見とても重そうなイメージを持ちました。実際に手に触れてみると予想に反して取り扱いやすい重量感であることが分かりました。

特徴的な表面の割れは、外側と内側の乾燥状態を操作し、その収縮や切れ方の差異で成形を行っていく手法から出来ています。固まり、押し出され、また固まり・・・を程よく繰り返させて作り上げました。

釉薬もまた、岩石や隕石などの自然の強さを彷彿とさせる物質を念頭に、調合と研究を重ねてできた熟練の手腕によるものです。

“美麗さと粗野の融合“
作家さんの執念と努力の結晶ができあがりました。
個性が強い鉢。故に個性が強い植物も受け止められる懐の深さがあります。